REQ(Request)とは
Requestとはいったいどんな仮想通貨なのでしょうか?
まずは概要から見ていきます。
通貨名 | Request Network |
シンボル | REQ |
価格(2022年7月) | $0.121116 |
時価総額(2022年7月) | $93,768,384 |
時価総額ランキング(2022年7月) | 277位 |
総発行枚数 | 1,000,000,000枚 |
流通している発行枚数(2022年7月) | 774,395,182枚 |
公式サイト | https://request.network/en/ |
https://twitter.com/requestnetwork | |
ホワイトペーパー | https://request.network/assets/pdf/request_whitepaper.pdf |
Requestは、誰でも簡単に請求書の作成や共有、また、支払いや監査などができる会計に特化した分散型支払ネットワークです。
主なターゲットは企業、DAO、フリーランサーです。
従来の中央集権的な金融プラットフォームにはいくつかの欠点があります。
それは、銀行やクレジットカード会社に対して個人情報を渡したり、高い手数料を仕払う必要があることです。
自分の大切な個人情報が企業の手に渡ってしまい、いつハッキングされて情報が漏れるかと心配になるときがありますよね?
Requestは上記のような問題を解決するために開発されました。
なぜならRequestはブロックチェーンの技術により完全に分散化されているからです。
支払いなどの財務管理にかかわる作業のときに、中央集権的な企業を間に入れて仲介してもらう必要はありません。
これにより、誰でも信頼の置ける環境で安心して支払いをしたり、支払いを受けたりできます。
さらに2000以上の企業がRequestを愛用していることもあり、世界の需要に応えているとわかりますね。
REQ(Request)の特徴
Requestの特徴は以下の3つです。
財務改善につながる
マルチチェーンに対応している
支払い方法が幅広くある
それぞれ詳しく見ていきます。
財務改善につながる
Requestを利用することで財務状況の改善に繋がります。
なぜならブロックチェーン技術が使われているからです。
ブロックチェーン技術により、全ての情報を「改ざん不可能」かつ「透明性が高い」状態で記録できます。
透明性が高まることは信頼性の高い報告書を作れるというメリットがあるため、監査のときに有用です。
また、監査や税務署の調査のときにデータをブロックチェーンからスムーズに調べられるため、コストを最小限に抑えられることもメリットですね。
それに加えてRequestでは請求書や給与、経費などを管理し、スマートコントラクトにより自動化できる機能もあるため、人為的なミスを少なくできます。
データの確からしさを証明できてコストも抑えられることから、とても有用だとわかります。
Requestを利用する上での手数料についてですが、非常に安いといえるでしょう。
支払う手数料はネットワークのガス代とサービス手数料です。
ネットワークのガス代は選択したネットワークや混雑状況によって変化し、現在はイーサリアムやポリゴン、BSC、ファントムなどで使えるようです。
サービス手数料は請求書の合計金額の0.1%です。
たとえば、$3000の請求書なら$3を手数料としてRequestに払います。
このように、ブロックチェーンを活用したRequestによってコストの削減が見込めるため、財務の改善につながるでしょう。
マルチチェーンに対応している
Requestはレイヤー1、レイヤー2を含んだマルチチェーンに対応しています。
イーサリアムやポリゴン、BSC、ファントムといった14種類以上のブロックチェーンで使えます。
イーサリアムは確かにセキュリティ面は強いですが、ガス代を気にする方もいるでしょう。
そんなときにたくさん選択肢があると、自分が信頼を置いているブロックチェーンを選べます。
また、いくつものチェーンに対応していることから、2000以上のWeb3企業から利用されています。
このようにマルチチェーンに対応することでユーザーが増えているので、今後もっと拡大する可能性もあるかもしれません。
支払い方法が幅広くある
Requestでは幅広い支払い方法を選べます。
具体的には下記が支払いに使えます。
150種類以上の暗号通貨とステーブルコイン
10種類以上の通貨
暗号通貨だけでなくUSDやEURなどの通貨も使えるようで、かなり汎用性がありますね。
暗号通貨はボラティリティが高く、「価値の保存」ができているとはいえません。
今日1BTCだったものが明日も同じ1BTCだとは考えられないですよね?
なのでドルと連動したステーブルコインの存在が重要になるのですが、現実世界の通貨が使えるとなると、かなり安心感が増します。
わざわざ別の暗号通貨に変える手間が省けるため、使い勝手の良いプラットフォームだということがわかります。
REQ(Request)の価格推移
これまでREQの価格はどのように推移してきたのでしょうか。
以下の順番で見ていきます。
REQの全期間チャート
2021年までの値動き【チャート】
2022年の価格動向【チャート】
まずはREQの全期間のチャートから見ていきましょう。
REQ(Request)の全期間チャートを確認
上図は2017年10月2530日〜2022年7月24日のチャートになります。
REQの最高値は2021年3月25日の$1.06です。
上場後価格が大きく高騰しすぐに下落。数年間は動きが見られませんでしたが、2021年11月に再度高騰し、最低値から約195倍の高値をつけました。
2021年までの値動き【チャート】
上図は2017年10月30日〜2021年12月30日のチャートになります。
上場後3ヶ月で最高値に達しています。
アルトコインによくあるチャートの形で、一度跳ねたあとはほとんど動きがないチャートですね。
しかし2021年11月に取引高が急に高くなり、価格が$0.789139と最高値に届きそうなほど上がっていますが、年末には$0.372483まで下がっています。
2022年の価格動向【チャート】
上図は2022年1月1日〜2022年7月24日のチャートになります。
年初の価格は$0.372864だったのに対し、現在は$0.121116まで下がっていますね。
REQ(Request)の強み/弱み
Requestの強みと弱みは以下の通りです。
強み:IoTに活用できる
弱み:知名度が低い
それぞれみていきます。
強み:IoTに活用できる
Requestの強みはIoTの分野で活用できる可能性を秘めています。
IoTとは”Internet of Things”の略で、日本語でモノのインターネットですね。
簡単に言うとスマート家電のようなもので、インターネット経由でものが通信機能をもつということです。
たとえば、ドアが今開いているのかどうか、植物が水がほしいのかどうか、機械が故障しそうなのかどうか、といった情報がインターネットを介して分かるようになります。
Requestは少額の決済に対応しているため、IoT分野での活用が期待されています。
近年はスマート化が進み、暗号通貨との相性が良いことがわかったことから、力を入れる企業が増えてきました。
そこで少額決済ができるRequestはIoT分野では優位であり、人間がより豊かな生活を送る手助けになってくれる可能性があります。
あらゆるデバイスでスマート化が進んでRequestが使われるようになれば、Requestの収益性を増すこともできるでしょう。
弱み:知名度が低い
Requestの弱みは知名度が低いことです。
プロジェクトの盛り上がりや知名度の指標の一つとしてTwitterやDiscordを見てみることが有用です。
以下の画像を見てください。
Requestが立ち上がったのは2017年です。
かなり長い年月が経っているにも関わらず、フォロワー数やリツイート数、いいね数が少ないです。
あまり注目されているプロジェクトとはいえないことがわかります。
プロジェクトの内容は社会の役に立つとても魅力的である反面、広く知られて多くの人に使ってもらえなければ価値も減ってしまうでしょう。
REQ(Request)の今後の見通し/将来性
Requestの今後の見通しについてですが、価格が上がる可能性は少なからずあると私は考えています。
まずRequestはオランダの大手銀行である「ING銀行」や、シードアクセラレータの名門として知られている「Y Combinator」から出資を受けているため、ある程度の期待ができます。
そして前述した通りIoT分野での活躍が期待されていることも好材料です。
今のRequestは有名なプロジェクトとはいえないので価格が低迷していますが、それは今後のマーケティングによって変わってくると思います。
スマート化がどんどん進んでいく中で、Requestのような少額決済ができるサービスが大企業にも導入されることで注目度が上がるでしょう。
需要があり世界から必要とされているプロジェクトだということはわかっているので、競合他社がいる中でどう戦っていくかに注目したいです。
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